節分の日 豆まき

2月3日は節分の日。昨年度よりみそらこども園では行事の見直しをしています。行事そのものが本当に子ども主体で行われているのか?保育教諭主体になってはいないか?など職員で研修をおこなっています。市職員は楽しい行事になってほしいという思いがあっても、子ども達自身は本当に楽しめているのか…。子ども達が考える行事はどんなものだろう…など、今、職員で話し合いをしています。今日は節分です。子ども達は鬼は怖いというイメージだけで、節分の日を迎えるような感じが年々続いています。怖がらせることにおもむきをおくのはやめようと、昨年度から、自分の心の鬼を子ども達で考え、その鬼を追い出すことにしました。事前に絵本を読んだりして、いろいろな鬼を職員と一緒に考えました。『泣きむしおに』『イラつきおに』『片づけないおに』『すききらいおに』『ねぼすけおに』…などなど。同じ心の鬼のグループで鬼のところに向かうことにしました。一人しかいない心の鬼もあったので、一人で立ち向かう子どももいました。鬼も子ども達と同じ好き嫌い鬼や泣き虫鬼など心の鬼になっていました。鬼が泣きやむまで豆を投げ続けていましたよ。一人でたちむかう子どもが抱きついてきたとき、心臓がドキドキしているのを感じました。

つき組は鬼のお面をかぶり、未満児さんの節分の鬼役になりました。お面をみて、泣いちゃうひよこさんもいましたが、優しくこえをかけたり、だっこしてあげて、節分本来の由来でもある、邪気をはらうお手伝いをしました。すみれ組さん、もも組さんは新聞紙を丸め、豆の代わりに投げていました。いつも使っている以上児の部屋の四隅にも豆をまき、邪気をはらいました。

みんなの心の鬼を追い出したあとに、福の神が登場し、節分・立春についてのお話をしてくれました。豆をつき組の代表者がうけとり、今年の節分は終わりました。

泣きだす子どももいました。やはり怖いというイメージもついたかもしれません。その中でも怖いながらもたち向かった姿を見て、「〇〇ちゃんはすごいね」と感動したり、共感しあう子ども達の姿も見られました。先生の気持ちが主体的になる行事ではなく、子ども達がどうしたいのか、子ども達が考えられるような環境を職員みんなで考えていきたいと思います。